2018年07月09日

草むらなどは要注意…②

さてさて、先週、マダニについてお話させていただきましたが、

(マダニが付きやすい箇所のおさらいは前回のブログから!→ 「草むらなどは要注意…」

草むらなどのお散歩の後、マダニを発見したとします。

そのマダニが、吸血・寄生前で、まだ身体の上をもぞもぞと動いている段階だとしたら、
ブラシやテープ等で取ってあげて、スプレーをかけたりトイレに流したりなど駆除しましょう。
吸血される前に迅速な駆除をすることが肝心だからです!

しかし、これが、
「あ!マダニに吸血されてる!ちょっと払っても落ちない!ガッチリ寄生されてる!」

となると話は別です…!

すでにマダニに吸血されてしまっている場合は、【決して無理に取ろうしてはいけません!!】
とってもいやーな感じがしますが、引っ張ったりして無理やり離そうとしてはいけないのです!

なぜかというと、マダニの吸血の構造に理由があります。

マダニの口は吸血する際、ハサミのような器官で皮膚を切開し、
ギザギザな歯の付いた器官をその傷口に差し込み吸血をするのですが、

その時、「絶対に宿主から離れるもんか・・!!」と
接着剤の働きをする、セメントのような物質を出し、
傷口にガッチリ固定して、数日間の吸血(お食事タイム)を楽しむそうなのです…!

なので、吸血中のマダニを無理に引っ張って取ろうとすると、
マダニの頭(口の器官)が体内に残ったままになってしまい、
そこから皮膚が化膿したり炎症を起こしてしまう可能性や、
ダニの体内の病原体を逆流させてしまったり等の恐れが・・・。。

考えるだけでとっても怖いですね。。

マダニが付いている!となるとかなり慌ててしまいそうですが、
そんなときこそ、慌てずいじらず、
すぐに動物病院に行くなどして適切な処理で対処しましょう!

スタッフ:林